紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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 2014年、新年のご挨拶
 

新年あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

 本年は、農林水産業や地域にとって変動の年となると思われます。TPPが決着し農産物や生活に及ぼす影響が次第に明らかになってくるとともに、米の生産調整政策の転換、アベノミクスの第3の矢である成長産業の育成に関係する規制緩和や「攻めの農業」の中身も明確になってくるなど、地域の持続性に関係する様々な状況が生じる年となりそうです。

主宰者が定年退職して、早くも7年が経過しましたが、昨年も、農林水産業の振興と地域活性化をめざし、研究成果の実用化と事業化を産学連携により実現していこうとするNPO法人東海地域生物系先端技術研究会の活動で忙しく、「紀伊半島の環境保全と地域持続性ネットワーク」のホームページの更新と実際の活動が十分にできずに残念でした。本年は、心して、地域情報にこだわりと持続的に発信していきたいと思っています。

これからの日本は、1,000兆円超という世界に類を見ない天文学的な国家債務残高と、急速な高齢化、子供や若者の減少が始まっています。これを立て直すには、若者が家庭を築き、安心して子供を育てられる経済的社会的環境・制度を早急に整えること、子孫世代へのつけを可能な限り軽減するように、団塊世代をはじめとして社会全体で、セーフティーネットを機能させつつ、負担の増加に耐えること、国会議員等の人数・行政組織のスリム化等の固定費部分を減らし、さらに、無駄な土木建設事業等を減らし、債務を減らしていくことが待ったなしの状況となっています。

 日本人は、歴史的に台風や地震の大災害からその度に復活してきたので、心底から楽観的で、その時は何とかなるさと思うDNAを持っているのではないかと思われます。しかし、何とかなるさで先行きの確かな見通しを持たずに破局にいたる(大きな犠牲を払う)ことも、これまでに経験しています。軍事増強の末に甘い見通しで第2次大戦に突き進んだ歴史とその時の国家指導者達、貞観大津波の発生例が会議で取り上げれたにもかかわらず、そんなことは起こらないと安全対策をなおざりにしていた東京電力や経済産業省・原子力安全保安院
などのあり方が極めて苦い例です。

10年後には、周囲を見渡せば年寄りばかり多いといった状況が目に見えますので、私自身を含めて、日常生活において節制し、心身・頭を良く使い、家族への負担と社会的負担をできるだけかけないように努め(いつ寝たきりになるか分かりませんが)、また、元気なうちは、社会的活動に努めて参加するとともに、これまで無事に人生をおくることができ、年金を支払っていただいていることに感謝し、恩返しをする気持ちが大事ではないかと思う次第です。

高齢者は、老い先分からないので、何をやっても中途半端になりかねず、かえって周囲の皆さんに迷惑をかけるからと、社会的活動を起こすことに躊躇し、消極的になってしまいがちです。しかし、社会的起業、スモールビジネス、奉仕活動等の活動を法人化も含めて行い、良き協力者が得られれば、始めた事業を継承してもらうことも出来るのではないでしょうか。元気で活力のある高齢者が、地域で不足することを解決する事業、地域資源を活用する事業を開始し、地域を活性化するなどの社会貢献をしていくことは、これからの日本を、また地域の高齢化社会を持続的なものにし、破局の危機を無事に乗り切っていくのに必要ではないでしょうか。

これから訪れるであろう経済的社会的危機をなんとなく感じつつ、現在の心境を願望も含めて述べさせていただきました。

 本ホームページに関する会員の皆様からの、ご意見、ご要望、掲載記事の提供、事業化情報などをお待ちしております。

                      (2014年1月13日 ネットワーク主宰者)


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